西郷南州遺訓

小人に財あり、君子に仁義あり、僧に法あり

文明とは道の普(あまね)く行はるるを賛称せる言にして、宮室の荘厳、衣服の美麗、 外観の浮華を言には非ず。

己れに克つに、事事物物時に臨みて克つ様にては克ち得られぬなり。 兼て気象を以て克ち居れよと也。

終始己れに克ちて身を修する也。

人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を盡て人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし。

祖父の名は克己。