コーチングとはエフィカシーを高め、GOALを設定しパフォーマンスを最大化させる技術。
認知科学に基づいたものなので、必ずパフォーマンスが上がります。
エフィカシーとは言葉にすると「GOAL達成のための自己能力の自己評価」。
この矢印がエフィカシーです。
WillとCanのGAPの大きさが大きければ大きいほど「エフィカシーが高い」ということです。
(クライアントにエフィカシーが高かった経験を話してもらう。)
GOALの設定は3つのルールに基づいて行います。
1.現状の外側である
GOALは現状の延長線上ではなく、現状の外側に設定すること。
2.心の底からやりたいこと
心の底からやりたいことをGOALとして設定する。
やらされ感や義務感があるものはGOALではない。
誰がなんと言おうとやりたいこと。心の底からやりたくてやりたくてたまらないことをGOALとして設定します。
3.人生全体で複数設定する
GOALは人生全体の領域で複数設定します。
どうやってパフォーマンスを最大化するのか、その仕組みを詳しくお話しします。
まず、知っておいてほしい脳の機能からお話しします。
スコトーマとRAS。聞いたことのない言葉だと思いますが、とても大切なことなので説明します。
スコトーマというのが心理的な盲点のこと。
スコトーマをつくっているのが、RASと呼ばれる脳の情報収集機能です。
(例)
・その人の興味
・彼女の興味
このように、RASによって僕たちの脳は、自分にとって重要なものを収集し、そうでないものは遮断しています。
RASが収集する「自分にとって重要な情報」とはどんな情報でしょうか?
それは「コンフォートゾーンに留まるための情報」です。
コンフォートゾーン、聞いたことがありますか?
コンフォートゾーンとは、「自分にとって居心地のよい空間や領域」のこと。
そして僕たち人間の脳は、何が何でもコンフォートゾーンに留まるようにできています。
コンフォートゾーンに留まるために人間が持つ機能を「ホメオスタシス」と言います。
身体的には例えば体温。砂漠に行っても南極に行っても僕たちの体温は36.5℃前後となります。
心理的には、安心安全な「現状」に留まろうという脳の仕組み。
危険から身を守り、自らの命をより安全に生きながらえさせるという能力。人類が進化の過程で獲得した生得的本能。
もしこのホメオスタシスがなければ、人類はとっくの昔に絶滅していたでしょう。
つまり僕たち人間は本能的に、生得的に、脳の働きとして「変わりたくない」「コンフォートゾーンに留まりたい」という仕組みを持った存在なのです。
「現状からを変わりたいと思ってただ行動したとしても」、現状がコンフォートゾーンである限り必ず現状に戻ってきます。
・ホメオスタシスの働き
・RASにより脳は現状(コンフォートゾーン)に留まるための情報しか収集せず、現状から出てしまう恐れがあるような情報はスコトーマ(盲点)に隠れ、シャットダウンされる
からです。
では一体どうすればGOALを達成することができるのでしょうか。
そう、GOALを設定するのです。
GOALを設定すると、脳がGOALの世界をコンフォート・ゾーンと認識します。
この瞬間、ホメオスタシスにより、「GOALの世界に留まりたい」という脳の働きと、現状はそうなってはいないというギャップに、脳の内側と外側とで矛盾が生じ、マインドは慌てて大きなエネルギーを生み出して、ギャップを埋めようとします。
そして、コンフォートゾーンであるGOALを達成するために必要な情報をこのRAS、脳が収集するようになります。
複数設定されたGOALにより、スコトーマ(盲点)がバンバン外れ、今まで盲点となって認識できていなかったスキル、人脈に気づきます。
ここで一つポイント。
GOALは現状から遠ければ遠いほど達成しやすくなります。
びよ〜んと伸びるゴムをイメージしてください。ホメオスタシスの矢印はゴムです。
現状から近いところだとゴムの張力は弱く、ホメオスタシスは強く働きませんが、
GOALが現状から遠く遠くかけ離れたところにあると、ゴムの張力はとても強く働きます。脳が強烈な違和感、危機感を感じ、GOAL達成のためにRASがフルパワーで情報を収集するのです。
なので、GOAL設定が非常に大切。
そのGOAL設定で最も大切なことが「GOALは現状の外側に設定する」ということ。
「現状の延長線上ではなく現状の外側」
人間は自分1人の脳では現状の外側に設定することが難しい。なのでコーチである僕がいます。
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