【vol.052】地域活性化とは何か

先日、クルーズ株式会社主催のビジネスプランコンテストに参加してきた。

テーマは、「地方創生×ビジネス」。

提案するプランの課題は、「東かがわ市の強み、弱み、そして課題を分析し、創業2年目1年間の売上が最低1億円を超え、継続していけるビジネスプランを考案せよ。」というもの。

起こした事業は、東かがわ市の” 地域活性”に寄与するものでなければならない。
そのため、まず「地域活性」とは何かということについて考えなければならなかった。

地域活性化とは何か?

この問いの答えは人によって様々。
自分は「人口が増えること」「そのまちで動くお金の量が増えること」だと思っていたが、皆考えはそれぞれで、

「そこに住む人がワクワクしている状態」
「そこに住む人が”自分たちでまちをつくっていると感じている”という状態」
と言うこともできる。

以下は、この本のためになった部分の抜粋。

私たちが地域で事業を行うときにはいつも、「まちを一つの会社に見立てて経営する」ことを基本にしています。

資金調達し、投資し、回収して、利益を上げ、それを元手としてさらに新しい事業に再投資する。
このサイクルがまちの経営で徹底することが重要なのです。

合理的な仕組みをつくり、改善し、それに対応したコスト削減を行うことは、極めて当たり前の話です。
効率化された労力や資金を別のことに投資し続ける、その連鎖によって社会は完全されるのです。

地域の売上をつくり、事業のコストをできるだけ絞り、利益率を注視し、地域への再投資につなげていく。

ここまで考えられて初めて、「まちづくり」「地域活性化」は地域経済に変化をもたらし、利益を生み、その取り組み自体もしっかりビジネスとして成立し、実効性を持ちます。

それぞれの地域に紐付く資産を持つ人たちがまずはリスクをとらなくては、一体、誰に何ができるのでしょうか。

全国津々浦々、あらゆる場所において、その場所のオーナーシップを持つ人たちが当事者意識を持たない限り、いくら優れた手法があっても機能しません。
まずは彼らがこのような発想を持てるかどうかが、今後の日本の「まちづくり」を大きく左右するのです。

私たちがこだわっているのは、「まちとしての生産性をあげること」言い換えるなら、まち全体を一つの会社に見立てた時に、その利益率を高めることです。

少ない資源でより多くの利益が生み出されるようにし、その利益をより効率的なものに再投資していく。 

2016年19冊目