こうして五大陸の最高峰を自分の足で踏み、さらにアルプスの中でも特に難しい陶器の北陸の登攀に成功したいま、私の夢は無限に広がる。 過去の出来事に満足して、それに浸ることは現在の私にはできない。 困難の末にやり抜いたひとつ、ひとつは、確かに、ついきのうのできごとのように忘れることのできない思い出であり、私の生涯の糧である。しかし、いままでやってきたすべてを土台にして、さらに新しいことをやってみたいのだ。 若い時代は二度とやってこない。 現在、私は29歳、思考と行動が一致して動くのはここ1,2年だろう。 経験は技術である。 いまが私にとって、いちばん脂がのり、自分で何かができる時期である。
決めた。世界一周するとき、キリマンジャロに登ろう。
アフリカ大陸最高峰、キリマンジャロに登る。
他にももっとゴリゴリ冒険したいな。しよう。する。
ビジネスやなんやで成功するよりも、お金持ちになるよりも、冒険して最高な瞬間を感じたい。自分の体で冒険するほうがいいや。 体が元気な20代のうちは冒険しよう。挑戦しよう。
- 作者: 植村直己
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