ネット興亡記

コンピューターとは、すなわちメディアである

 

議論が行き詰まると孫は竹刀を手に取り、会議中であっても周囲を気にせず無言で素振りを始める。孫が深く物事を考える時の習慣で、これは今も変わらない。

 

つまり、目の前に現れた学生に、自分にはない能力を見たと言うのだ。年齢や性別、出身などによらず自分より優れた能力を認めて、仲間にする。これは起業家にとって不可欠な資質と言えるだろう。

 

後悔最小化理論

 

「時代の流れに合わせて自己進化させる組織をどう作ればいいのか。300年間拡大して繁栄する組織をどう作ればいいのか、僕は1歳の頃からずっと考え続けてきた。もちろん、 300年も続くテクノロジーやビジネスモデルなど存在しない。 だから融通無碍に形を変え続ける組織でなければならない。創業者として一番重要なのはそのDNAを作ることなんだ。

つまり、時代の変遷に合わせて「群れ」の形を変え続ける企業グループを作ろうという考えだ。そのために必要なのが投資だというのだ。ただ、通常の企業戦略と異なるのは、いずれ投資先の企業が時代遅れになることも見据えておく必要があるため、基本的には50%以上の買収などはしない。

 

ここにライブドアが手を挙げたのには理由があった堀江はライブドア買収を機にポータルサイトの会社に生まれ変わろうとしていたのだ。

ホームページなどの受託の事業は、それを作る頭数に比例して事業が大きくなる。 基本的には、それ以上にスケールする、つまり事業規模が広がることはない。 堀江は上場を機に採り入れたM&Aという手法で、 指数関数的な伸びを期待できる事業の種を探っていた。それがポータルサイトだったのだ。

 

「日本に生まれた自分は運が良かったんだと思い知りました。 この子たちが大きくなった時 に、自分のように)パスポートを持って海外旅行するなんて夢のまた夢なのかもしれない」 それを夢ではなくすために、自分には何ができるのか。

半年をかけて世界を旅する時間は山田にとって、再び自分が果たすべき使命と向き合う貴重な時間だったと言えるだろう。

2012年10月、日本に戻ってきた山田は前掲のブログにこんなことを書き込んだ。 「自分がこうやって世界一周をできているというのは日本という豊かな国にたまたま生まれ育ったからだということも痛感しました。 世界には生まれてからどれだけ能力とやる気があっても外国に行くことも叶わないひとがたくさんいます」 「だから、自分としてはこの素晴らしい地球や人類に対して何か少しでも役に立ちたいと強く思いました。もちろんそれができるか分からないけれども、恵まれている自分はそのように努力していきたいと思いました」

 

どこと組むと爆発的に伸びるか?

何があれば爆破的に伸びるか?

どういう会社と一緒にやると爆発的に伸びるか?

世界の波を知る。市場を予測する。

世界がどうなるかを知り、先手を打つ。

海外の波を知り、そのまま日本に持ってくる。

積極的なM&A

図解し、見えている人に相談する。これをやる。

経営者である自分は自分たちよりも上のステージにいる会社、経営者からのみ情報をインプットする。常に視座を高く、視野を広く、多様な視点を持つ。これを習慣にする。住む場所はどうか?誰と会うか?何に時間を使うか?