琴線に触れるものに触れまくる

琴線に触れる。そんな体験をすることはかなり重要だなと思ったのでメモがてら書く。

「琴線に触れる」体験の量が重要

琴線に触れる体験を積み重ねることで、自分の思想が価値観がより濃くなってゆく。自分がつくられていく。

琴線とは、楽器の琴の糸のこと。
琴の糸は、普段は手を触れないと音を出さないが、近くである一定の周波数の音に触れると、糸が振え出す。共鳴する。

何が自分の心を震わせるのか?
それが分かると良い。自分がどんな楽器なのかが分かるイメージ。

そして琴線は若い時の方が振るえやすい。
大人になると不感症になる。

<中学高校で印象に残っている本>
はじめの一歩/森川ジョージ
ブラックジャック/手塚治虫
GO/金城一紀
僕は勉強ができない/山田詠美
DIVE!!/森絵都
一瞬の風になれ/佐藤多佳子
ボックス!/百田尚樹
グミチョコレートパイン/大槻ケンヂ
恋と偏屈/峯田和伸
深夜特急/沢木耕太郎
青春を山に賭けて/植村直己
美女と野獣の野獣になる方法/水野敬也
紙はテーブルクロス/須藤元気
ユダヤ人大富豪の教え/本田健

以下は「僕たちは勉強ができない」の一節。

まず肝心なことは、いつでも自分がほんとうに感じたことや、真実、心を動かされたことから出発して、その意味を考えていくことだと思う。
君がなにかしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しもごまかしてはいけない。そうして、どういう場合に、どういうことについて、どんな感じを受けたか、それをよく考えてみるのだ。

そうすると、あるとき、あるところで、君がある感動を受けたという、繰り返すことのない、ただ一度の経験の中に、そのときだけにとどまらない意味のあることが分かってくる。それが、本当の君の思想というものだ。これは、つねに自分の体験から出発して正直に考えていけ、ということなんだが、このことは、コペル君、ほんとうに大切なことなんだよ。

肝心なことは、世間の目よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それをほんとうに君のたましいで知ることだ。
そうして、心の底から、立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ。

一つ一つ判断をしていくときにも、また、君がいいと判断したことをやっていくときにも、いつでも、君の胸からわき出てくる、いきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない。