「問題解決思考を養おう」ということで、
高校の同級生3人で週一、土日のどちらかに集まり、
90分間のワークショップを行なっている。
準備3時間、ワークショップ1.5時間、合計4.5時間。
1日の活動時間を16時間とすると、
4.5/16*7=0.04
毎週の総活動時間の4%を割いているこのワークショップ。
具体的に何をやっているかというと、
「もし私が◯◯社の社長だったらどのように成長戦略を描くか」
というテーマでパワポで資料を作り、プレゼンし、質疑応答、フィードバックを相互に行なっている。
こうしたケース・スタディの要締は、
アイデアを思いつきで口にするのではなく、基礎データを自分自身で時間をかけて集め、
類似例を分析して現状を把握した上で、事実を積み上げて構成すること、
そしてさらに、その論理から自分の想像力を駆使して発想を飛躍させることである。このトレーニングをなんども繰り返すことで、自分に役割が回ってきたときに、
自然と問題解決とイノベーションの発想が出てくるのだ。
現在6回分のテーマはこちら
- 任天堂
- Airbnb
- ローソン
- クックパッド
- ニトリ
- Uber
CEOの立場に立つためには、様々なリサーチを行う必要がある。
自社のビジネスモデル、競合、業界の市場規模などなど。
毎回違う業種を取り上げているので、
様々な業界の知識が身につき、非常に有意義。
大阪の福島のカフェでやっているので、
参加して見たい人は気軽に連絡くださいな!
問題解決思考ワークショップに関連して読んだのが、
こちらの本。
この本の中で大前研一は「0から1を生み出すイノベーション力」を身につけるための思考法を11に分けて紹介している。
- 戦略的自由度
- アービトラージ
- ニュー・コンビネーション
- 固定費に対する貢献
- デジタル大陸
- 早送りの発想
- 空いているものを有効利用する発想
- 中間地点の発想
- 他人の立場に立つ発想
- 全てが意味することは何?
- 構想
すべて実際の企業の取り組みが例に挙げられているため、分かりやすい。
「0から1の発想法」 メモ
「ユーザーは何を求めているのか」を問うのが第一だとすると、
第二にやるべきことは、ユーザーの求めに応じるために、どんなやり方があるのかを挙げることだ。
目的を達成するいくつかの方法(軸)を設定するのである。
この時、技術的に可能なことは、すべて挙げなければならない。そして最後に、軸に沿ってどんなことができるのかを考えればよい。
基本的に戦略的自由度という方法は、この3つのステップで進めていく。
では、戦略的自由度を確保するためにはどういう問いが有効か。
「ユーザーが求めているものは、何ですか?」
「私たちは、それを十分提供していますか?」
「ユーザーが満足していない部分の原因は何ですか?」
「それを解決するには、どういう方法がありますか?」
これらの問いを、この順番でぶつけていくのがよいだろう。
こういった思考の道筋によって、正しいゴールに導かれるのである。
①ユーザーの目的を考える。
②目的を達成するいくつかの軸(方法)を設定する。
③軸に沿ってどんなことができるのかを検討する。
「会社として何を提供したいのか」ではなく、
「ユーザーはいったい何を求めているのか」と、
ユーザー側から発想することが重要だ。
ユーザーが求めていること(目的)がわかれば、
次にそれを達成するための手段(軸はいくつあるのか、洗い出す。その手段の軸に沿って、具体的にできることは何かを検討して実施する。これが戦略的自由度の発想方法だ。