計画的建築から工作的建築へ 馬場正尊の講演メモ

計画的建築(20世紀)から工作的建築(21世紀)へ

計画する人⇆つくる人⇆使う人 これらの役割が融合、統合してゆく未来がくる。

【工作的都市】
部分ができる→それらがつながり、面になる。→それらがエリアを成す。

人口減少に合わせて、都市の在り方も変化するべき。

でかい建物はたつ。それはもはやインフラ。その中を変える仕事がでてくる。
計画的なものではなく、工作的なもの

方法論や手法はオープンにするべき

【本を書く理由】
1.社会に対する問題提起
2.本を書きながら自分が学ぶ。思考の整理。

情報を発信することは面白い

【面白い街には次の4人が必ずいる。】
不動産→町の面倒をみる、いい物件を面白い物件を見つける人
建築家→設計するだけでなく、つくる。工作しちゃう。
グラフィックデザイナー。→建築は遅いけれど、ゲラフィックは早い。
メディア→発信する。

【イベントが日常へと変わってゆく】
メディアが、エリアを変えるエンジンになる。
非日常のイベントが、日常になる。

【アイデア】
何もない部屋をつくる。使う時だけ椅子や机を置く。

【エリアリノベーションを実践する範囲】
戦略的に変えるエリアは400m、徒歩20分以内に絞るべき。
変化の起点をハッキリとする。

– 古いものの中に新しい違和感を入れる。
古いボロボロの中に、新しいものを入れる。
両者のコントラストをハッキリさせると、リノベーションは面白い。

– 使う人が介入してもいい余白を残す
住宅は建築は、要素の、部材の組み合わせ。

– 物語を継承した物件、リノベーション。
機能は変わるが、物語は継承される。

– 長期的な視点で物事を見れているか??

均質な風景、均質な建物 ではなく、多様な姿であるべきではないか?

– 人口は減り、自然に消滅していく都市もあるだろう。

– 合理性では語り得ないデザイン、仕組み。機能ではない。それが重要となってくるのでは。合理性は人工知能が担う。

– パーツで建築を語るのではなく(名詞)、アクティビティで建築を語る(動詞)。次は形容詞か(“あたたかい”など)形容詞をデザインする感覚。

– ビルディングタイプに対するアンチテーゼ。

SNSは実際に人をつなぐためのツール。より人を強くつなげるためのツール。face to faceを実現するためのツール。  

– 建築は基礎学問。それを応用し、次の領域へと挑戦していく。 基礎体力を持ち、応用を利かせる。 変化する環境に、基礎体力をもって対応する。