物語思考

①20代で1000冊くらい本を読み、大量のイケてるキャラに触れた
②イケてるキャラ像が自分の中にぼんやりとできた
③そのキャラを模倣したいという欲望が発生した(自分を引っ張る「重力場」≒「コンフォートゾーン」が形成された)
言語化すると、上記の形で自分は「物語思考」を実践してきたという自覚がある。

重力場を形成する元のキャラをより良いものにするために、大量かつ質の良いインプットが大事そう。さもなくばダメなキャラを模倣してしまう。もしくは重力場が形成されず、引っ張られない自分が動かない。

「どうやったら自分の人生が面白くなるか?という物語思考で、自分を客観的に捉える」というワザは、自分を動かすのに超効果的。我々人間は普通にしているとリスクを恐れて現状維持を続けるので。

普段キャリア論みたいな話を聞かれる時に自分が思っていたことや、やっていたけど言語化できていなかったことが書かれている本。著者けんすうさんのセンスをバチバチに感じましたマジですごい。
キャリアに悩んでいるという大学生や20代の人にとっては、必読と言って良いほどおすすめ。

 

でも「物語思考」だと、チャレンジや失敗をしないほうがリスクになります。なぜなら、何も起きない人生は物語としてぜんぜんおもしろくないからです。主人公が今いる街から出ようとしなかったら何の冒険も始まりません。仲間も増えないし、ただのつまらない日常が流れていくだけになります。

 

人間は基本的に、無駄な努力を極力避けようとする傾向にあります。さらに、最近だとコスパを重視するせいか、ひたすら無駄になることをやりたくないと思っている人が多くいますが、そうやって悩んでいるうちに、何も行動をしないことになってしまい、日々無駄に過ごしてしまったりすると、偶然回収される伏線すらない、という状態になってしまいます。

「悩んで何も行動していない」というのは、体感としては何も失っていないように感じるかもしれませんが、それ自体がかなり激しめの、リスクが高い行動だったりします。

 

小説や漫画などの物語では、「主人公がいろいろな挑戦をして、失敗したり成功したりしながら、成長していく」のが王道です。

それと同じように「物語的に自分の人生を客観視してみて、読者目線でおもしろいと思えるように生きていく」というやり方がおすすめです。

どうしてこれが大事かというと、基本的に人間はほとんど挑戦しないんです。守りに入る生き物なんですね。

新しいことに挑戦するのは誰だって怖いです。リスクがあったらなおさらです。なので、みんな、いろいろ自分に言い訳をして、挑戦しないわけです。

それを乗り越えるためには、自分を客観視して「物語だったらどうなると盛り上がるか?」と考えるのが有効です。そうすると、人生で挑戦する回数が増えて、チャンスが増えていきます。

 

想像してもらうとわかると思うんですが、山登りで大事なことは「山登りが楽しいか」のほうであり、山のゴールはそこまで重要ではないんです。特に人生においては「ゴールには到達したけど、そこまでの道のりは最悪でした」となってしまっては、本末転倒です。人生では幸せなほうが重要であり、ゴールはそこまで大事ではありません。

ぼくは、「物語は転がっていればおもしろい」という考えを持つことをおすすめしています。どこに到達したか、どのゴールを目指しているかよりも、「プロセスが充実しているほうがいいよね」という考えです。

 

①自分を制限している頭の枷を取る
②なりたいキャラクター像を設定する
③そのキャラを実際に動かす
④そのキャラが活きる環境を作る
⑤そのキャラで「物語を転がす」