マネジメントとは
あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、「われわれの事業は何か、何であるべきか」を定義することが不可欠である。
顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。
「われわれの事業は何か」との問いは、企業を顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。
企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な構造を持つ。それがマーケティングとイノベーションであり、その二つだけが成果をもたらす。
マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果をあげさせなければならない。
働きがいを与えるには
働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには
- 生産的な仕事
- フィードバック情報
- 継続学習
が不可欠である。
人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。
自己管理は強い動機づけをもたらす。適当にこなすのではなく、最善を尽くす願望を起こさせる。
成果とは長期のもの
まちがいや失敗をしないものを信用してはならない。それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。
成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。人は、優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新しいことを試みる。
市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。
成果中心の精神を高く維持するには、配置、昇給、昇進、降級、解雇など人事に関わる意思決定こそ、最大の管理手段であることを認識する必要がある。
それらの決定は、人間行動に対して数字や報告よりもはるかに影響を与える。
家に置いてある、購入したものの読み進めていないドラッガーのマネジメントを読もう。
2016年2冊目。