【No,85】ゾウの表面積は「-8.245+6.807×身長+7.073×前足の太さ」で求めることができる。

LIFE<ライフ>人間が知らない生き方

という本を少し読んだのだが、そこに興味深いことが書いてあった。

なんと、ゾウの表面積を求める公式が存在するというのだ。

その公式がこちら。

ゾウの表面積=-8.245+6.807×(身長)+7.073×(前足の太さ)
*ただしインドゾウに限る

この公式を導き出したのは、
インド人獣医学者であるシュリークマー博士。

インドでは、ガネーシャなど、ゾウをモチーフとした神が存在する。

そのため、ゾウは神聖なものとして扱われているのだ。

ゾウが病気になったときには薬を投与するのだが、

その投薬量の適量値は、ゾウの表面積によって変動する。

投薬量を間違えれば、期待する効果を得ることができない。

なので、適切な投薬量を知るため、定期的ににゾウの様々な部分を計測して表面積を算出していたそう。

しかし、計測する際、暴れたゾウに踏まれる事故が多発。

その問題を解決すべく、ゾウの表面積を求める公式を開発したのがシュリークマー博士なのだ。

身長と前足の太さを計測するだけで、簡単にそのゾウの表面積を求めることができる。

この公式のおかげで、ゾウに踏まれて怪我をする人は激減。

この素晴らしい功績により、シュリークマー博士は2002年、
「人々を笑わせ、かつ考えさせる研究に贈られる賞」イグノーベル賞(数学賞)を受。

ただし、この公式はインドゾウにのみ使用可能。

アフリカゾウなど、インドゾウとは体型が異なるゾウには当てはまらないそうなので、注意が必要だ。

人間の知らない生き方を知ることで、「より人間らしい生き残り戦略を学ぼう」という趣旨の本。

ゾウだけでなく、他にもキリン、カピバラ、ウシ、イルカなど、計20種の生き物の知られざる生体を知ることができます。

動物好き、雑学好きにはおすすめの一冊。