【vol.067】拝金 青春経済小説

拝金 青春経済小説

拝金 青春経済小説

 ゲームに勝つなんて簡単さ。
必ず自分が勝てるルールを作ればいい。
それがオッサンから教わったことだった。

「金持ちになるっていうのは、キャッシュをどれだけ動かせるか。
そして、キャッシュを動かすには、会社を経営するのが一番ってことだ。」

「商売の極意はやりたいことをするんじゃない。
やっちゃいけないことを、しないことだ。」

「成功しようとするのではなく、失敗しないようにする。
難しいことじゃないだろ。
大切な選択は消去法で考える方がうまくいく」

ビジネス初心者4カ条

1.元手はかけない
2.在庫ゼロ
3.定期収入
4.利益率
ほかにない商売をすれば、しばらく高利益を独占できる。

攻めるときは、攻め続けなくてはいけない。
ここで金を出し惜しみするから、みんな、すべてを失うんだよ。
2億儲かった、もう十分だ、これでいい。
経営者が満足した時点でベンチャーは終わる。
ベンチャーは拡大を止めた時点で死ぬ。よく覚えておけよ。

「人はな、いい物を買うんじゃない。
自分が知っているものを買いたがる。
もっと言えば、買って、人に自慢できるものを欲しがる。
いい物が売れるんじゃなく、有名なものが売れるんだ。」

お金がないときはやれることに限界があるけど、お金があればやることがどんどん広がる。
つまり、お金を持てば持つほど、お金から解き放たれて自由に発想できるようになる。
もっといえば、あらゆる欲望、金、女、酒、美食、何でもいいけど、徹底的に浸り切り、欲にまみれればまみれるほど、ある瞬間、その欲の世界を突き抜ける、そんな感覚になっていく。

突き抜ける、そうとしか表現のしようがない。

それがムチャクチャ気持ちがいいというか、物凄い快感を与えてくれるのだ。

俺は、金持ちになる。
絶対に。