【vol.035】アルケミスト 夢を旅した少年

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

  • 作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: ペーパーバック
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彼は新しいことをたくさん学んでいた。 その幾つかはすでに体験していたことで、本当は新しいことでもなんでもなかった。

ただ、今まではそれに気がついていなかっただけだった。
なぜ気がつかなかったかというと、それにあまりにも慣れてしまっていたからだった。

もし、僕がこのことばを、ことばを用いずに理解できるようになったら、僕は世界を(続きは参照する)

「おまえは常に、自分が何を欲しているかを知らなくてはならない」

「おまえはわしに、今まで知らなかった富と世界を見せてくれた。 今、それが見えるようになり、しかも、自分の限りない可能性に気がついてしまった。 そしておまえが来る前よりも、わしはだんだんと不幸になってゆくような気がする。 なぜなら、自分はもっとできるとわかっているのに、わしにはそれをやる気がないからだ。」

 「人は誰でも、その人その人の学び方がある。」と少年は独り言を言った。

「彼のやり方は僕とは同じではなく、僕のやり方は、彼のやり方と同じではない。
でも僕たちは二人とも、自分の運命を探求しているのだ。
だからそのことで僕は彼を尊敬している」

私は過去にも未来にも生きていないからです。 私は今だけにしか興味を持っていません。 もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。 砂漠には人生があり、空には星があり、部族の男たちは人間だから戦う、ということがわかるでしょう。 人生は私たちにとってパーティであり、お祭りでもあります。

なぜなら、人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです。

おまえはその後の人生をずっと、自分は運命を追求しなかった、もうそうするには遅すぎると思って、暮らすだろう。

男が自分の運命を追求するのを、愛は決して引き止めはしないということを、おまえは理解しなければならない。もし彼がその追求をやめたとしたら、それは真の愛ではないからだ。

彼らは自分たちの運命の宝物だけを求めていて、実際に運命を生きたいとは思っていないのだ

「夢を追求する一瞬一瞬が神との出会いだ」と少年は自分の心に言った。

「僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。

それは、一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でだくさんのものを発見した。」

「目は、その人の魂の強さを示す」

「もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。

しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ」

「何をしていようとも、この地上のすべての人は、世界の歴史の中で中心的な役割を演じている。
そして、普通はそれを知らないのだ」